聖遺物「夏祭りの水風船」のテキスト
聖遺物セット「逆飛びの流星」
詳細
夏祭りでは水風船がよく見られる。しかしこれほど精巧な水風船はこの一個しかない。
ストーリー
水を盛った精巧な風船。
稲妻の志怪小説では、
非人のものと出会う度に得られる記念品である…
夏祭りの人並みで両親と離れた。
水風船が見たくて、
父の手を放しただけなのに。
神鉾を運ぶ人は私たちをかき分けた。
私は参道の端にある鳥居で泣きながら、
登山する通行人の足を数えた。
いつごろから傍に立っていた、
狐のような美しい女性が私の手を取った。
「こんなに可愛い子置いとくなんて、酷いわ」
「どうだい?花火とダーツと風船を見に行こうか」