聖遺物「雷を呼ぶ冠」のテキスト
聖遺物セット「雷のような怒り」
詳細
雷の魔鳥を崇拝した古代シャーマンが被っていた冠。純粋な信仰は気ままに生きる魔獣を感動させることはなかった。
ストーリー
雷の魔鳥を祭る古い部族。
人徳のあるシャーマンが戴いた冠である。
雷霆の中を飛ぶ鳥は、紫電と雨をもたらし山を潤し育てる。
愚かな部族の人々は彼の恩賜に感謝し、彼の力を恐れた。
故にシャーマンを選び、血の祭りにより神の守りと許しを願った。
雷鳥は所詮魔物であった。人の崇拝は無意味であった。
だが人々はそれが分からずに、雷鳥の気まぐれを天啓と捉えた。
雷霆は彼の呼吸、人の生死のようなものであった。
空を飛ぶ雷鳥にとって、人の命は獣と同じもの。
しかし澄んだ歌声が雷雨を貫いたあの日まで、
雲を切り裂き、小さな光が彼に届いたあの日まで。